ウオーキング、時々トレッドミル

気が付けば60歳!! 旅と写真が好き。8年前に思いついてダイエットとウオーキングで標準体重に。また体重が戻り始めたのでトレッドミルも使って健康維持頑張ります。

仕事が楽しい!!

まさか、心の底からこんな題名を付ける日が来るとは思っていませんでした。



特に今年度は、私の職場が大きく変わり、特別支援の方法が変更され、支援要の子供の幅が大きくなり各学年ごとの配置になり、要するにうまく自分を使ってもらえないというジレンマ。教師も手探りで支援の方法を考える日々、アシスタントの私は、結局英語学習の補佐のような仕事が一日の大半を占めるようになりました。


あと3年半で学校もやめようかなぁと思っていたので、まぁ、いいや、言われたことをこなしていれば。休暇も多いんだし。


ところが、今学期、子供たちは、異文化を学びそれを情報テキストとして、まとめることが課題です。
そして、私のいる3年生はこの何年か、日本を課題にしてやっています。
そこで、この学期が始まる前の会議で、日本のSpecialistの私に、日本の紹介をしてもらったらどうか?ということになったのです。
いやぁ。子供たちに日本の電車や、自然災害の話は出来るけど、全生徒120人。1セッションぐらいなら持つけど、それ以上は。。。と思っていたら、日本のことを知るだけじゃなくて、その話を聞いて、自分の考えを言葉にして現わして、それを聞く練習。他人との意見の違いを認めるディスカッションの練習。が目的だそうです。
そして、それを、毎朝の30分6‐7人の小グループで毎週続けて、今学期の終わりには他人の話を聞く習慣を身に着ける。が学習目標。リポートカードの査定対象でもあります。


そんな大役、私にできるか?と及び腰だったんですが、リポートカードは先生の仕事だからと、明確にしてもらって、私が毎週ビデオや写真を見つけて子供たちと見て、話す。ということに決まりました。


ということで始まった私の30分授業。一週目は折り紙の鶴制作。


子供たちは三角にした折り紙から正方形に形を変える時点で、感嘆の声。最後の最後に鳥の姿に変わる折り紙の世界に、目が輝いていました。


2週目はYouTubeで見つけた日本の学校の給食のビデオ。米国在住の方が帰国の際に撮ったビデオを上げてくださって本当に助かりました。子供たちは皆、興味津々。こちらの子供たちは、毎日ランチボックスを持ってきて、教室の外で学年ごとに好きな子たちと食べます。もちろん掃除なんて無しです。ところが日本は全く違う。そして、牛乳パックをリサイクルに集めている姿。何人もの子達が、どうしてパックを開いたり洗ったりしてるの?と聞いてきます。こうするとリサイクルするのに手間ががかからないのよ。お水も無駄遣いしないで済むしね。なんて会話が弾みました。


3週目は日本の食事。これもYoutubeで50の日本食ビデオを見つけてそれを共有した後、Daisoで買った竹の箸を使って小さいジェリービーンズをピックアップするアクティビティ。これは大ヒットでした。結構難しいけど、集中すると大体できる。そしてご褒美にそのジェリービーンズを食べられる。ただ、初日問題だったのは、真剣になりすぎて出来なかった男子2人。泣き始めてしまったこと。
ルールを決めました。これは楽しむためにやることだから、泣かない!
箸を使ってみるけど難しかったら指をつかうこと!!
このルールを決めてからはだれも泣くことなく、(笑)Ipadで写真を撮ってそれぞれのiPadにエアドロップ。皆、私は箸が使える~~。と大喜びでした。


4週目は日本の文化。里帰りの際にDaisoで一筆箋の便せんと筆ペンを仕入れていたので、それを使って生徒の名前をカタカナで書いて子供たちは、漢字で愛、和、友、望の中から一つえらんで自分で書く。そしてそれをラミネートして、しおりにする。ということをやりました。これも大成功。


みんな、カタカナで書かれた自分の名前に目を輝かせます。


先生たちからも好評で、子供たちが私のグループの日には大喜びしてるって。
子供たちが私の部屋に来るために素早く並んでいる姿を見ると、笑みがこぼれます。
来週からはそんな楽しいアクティビティよりもビデオなどを見ての話しになりますが、日本に対する興味がすごく自然に沸いているのを感じます。


学校の先生って仕事も良かったなぁ。って時々思います。
でも本当に先生の仕事は大変。いろんな雑事が付いて回ります。
オーストラリアの小学校は一クラス25人程度で高学年が30人ぐらい、4学期制で各学期が10週間、年間休暇は11週間ぐらい。そして10年勤続(多分8年ぐらいでも)で長期勤続休暇というのがいきなり10週間ぐらい付与されます。そして毎年1週間ぐらいづつ足されるので、私のように、旅行好きな人でも、現在8週間ほどの休暇が残っています。(もちろん年間の11週間の休暇以外に)
休暇中の登校義務はほぼ無し。(年度初めの時だけ1週間ほど早く教職員は学校に戻ります)
学校教師はこちらの給与体系からすると、高いとは言えませんが、休暇の多さが、結婚したり、子供が出来たりした後のキャリアを考えると恵まれていると思います。


小学校の仕事でも、えぇ~~。って思うこともたくさんあります。
でも、こんな風に子供たちが喜んでくれて、自然に学ぶ体制ができるのを見ているととても幸せに感じます。


仕事、やだなぁ!って思ってた、今年前半がすっかりひっくり返っている今日この頃。
来学期はいつもの私に戻りますが、60歳を目の前にした私が仕事に対してこんなに前向きになっていることにもびっくりです。