ウオーキング、時々トレッドミル

気が付けば60歳!! 旅と写真が好き。8年前に思いついてダイエットとウオーキングで標準体重に。また体重が戻り始めたのでトレッドミルも使って健康維持頑張ります。

倉本聰さんのライスカレーを思い出した韓国ドラマ

韓国ドラマ、”良くおごってくれるきれいなお姉さん。”(題名が全然ドラマ内容ともあってないし英語名はSomething in the rainで、そのほうがしっくりする内容でした。)



見終わって、ちょっと考えました。
30代後半になった娘の付き合う相手に鬼のように反対する母親。
反抗はするものの、結局年下の彼が提案したアメリカ移住は断り、韓国に残り、セクハラ問題や、家族との葛藤と向き合う主人公。
普通に考えると、娘の選んだ相手をコテンパンに言う母親は毒親で、いろんなことがうまく回らなくなって結局別れて、彼はアメリカへ、彼女はセクハラ告発の影響で職場異動。いろんなことが理不尽なんですが、どうして彼女は彼と一緒に暮らすことを選ばなかったのだろう?と考えると、親との関わりなんですね。
家をでなさい!と母に言われて、分かったわよ。と出ていく宣言をするも、彼のところに行くんでしょ。と言われて、そんなことはしない。と言った手前、それができない。
自分の一番大切な友人や恋人の気持ちをあれだけひどく傷つける人でも”自分の親”という葛藤。それを振り切れず、彼と別れ、親の意向の人と付き合ってはみるものの、それが彼女の求めるものではない。40歳を手前に、またその人と別れたことを両親に伝え、仕事を辞め、他の地に行くことを伝えたとき、初めて母親が彼女に謝罪をします。


親として、一番娘に良いことをしてきたつもりだった。自分がぶち壊してしまった、娘が一番大切なものを失ったことを謝る場面。そのあと母を抱きしめる娘の姿。



ライスカレーは、古館さんや、中井貴一さんたちが出ていて 不ぞろいのリンゴたちっぽいドラマでしたが、山田太一さんではなく、倉本聰さんの脚本で、布施博さんが友達とカナダ行を夢見て色々頑張るのですが、突然、出発できないことになるのです。仲間には本当の理由を伝えたかどうか忘れましたが、理由は、母親が行かないでくれと大反対。泣き叫ぶんだったと思います。
結局自分の夢を追うよりも、自分の大切な母親の気持ちを尊重する。みたいなエピソードがあって、ドラマのことはおぼえていないのですが、その部分だけ、引っ掛かったように覚えていました。


私自身、海外を夢見て、思ったことは実現できる幸運な人生でしたので、親が子供の夢を果たすことの障害になるということが理解できなかったのです。
親子の絆というのでしょうか、時に理不尽にもなる関係。
理屈ではどうにもできない感情が絡み合い、それでも親は親。


割と簡単に見られてハッピーな気持ちになる韓国ドラマ、好きですが、時々、こんなテーマを盛り込んだドラマもいいなぁ。と思いました。


倉本聰さんの”北の国から”も本当につらいことがたくさんのドラマで、鼻水たらしながら毎週楽しみにしていたのを思い出します。
人の気持ちの動きを読み取る奥の深いドラマでしたよね。


さて、次は何をみましょうか???