ウオーキング、時々トレッドミル

気が付けば60歳!! 旅と写真が好き。8年前に思いついてダイエットとウオーキングで標準体重に。また体重が戻り始めたのでトレッドミルも使って健康維持頑張ります。

抱きしめたかった

6週間の里帰りを終えてオーストラリアに戻ってきました。
今回はケアンズ経由のジェットスターにしたのですが、機内サービスとか、そういうことは置いておいて、出来たらケアンズ経由はもうしたくありません。
空港が小さいので、せっかくスマートパスポートの機械があっても数が少なくイミグレ終了まで本当に長蛇の列。それも到着したのは一機で、これです。もし2‐3便が一緒に到着したら、目も当てられません。
そして、国際線から国内線ターミナルまでの移動。荷物を持って、多分700mぐらい歩いたと思います。しかもあのトロピカルな蒸し~~とした中。
真冬の日本から、ジャケットやらヒートテックを着た身で、あれを移動するのはまたある意味、罰ゲーム。次回は、シンガポールや台湾でトランジットにして、荷物を持って移動する国内移動は出来たら避けたいと思いました。


さて、色々思うことのある旅となりました。


国内では、札幌雪見ツア~をしたり、1月には1週間、チェンマイとパーイに行ったり、ちょっと息抜きの時間も持てたので、まぁ、悪くないクリスマス休暇になりました。
今週から、学校に戻って、来週から始まる学校に備えます!!


まずは父の認知症。
身辺自立に関しては、まったく問題なかったです。
毎朝6時起床にはちょっと参りましたが(昔は8時ごろまで寝られる人でした)、自分で起きてお茶入れたり、食事を電子レンジで温めたり、玄関の鍵を開けて、電気をつけて、キッチンの暖房を入れて血圧も測っていました。
TVのボリュームが大きいのは私にはちょっと辛いのですが、これも良しとして。
洗濯物も自分でするし、お風呂も頼めば入れてくれるし、私がいないときはちゃんと栓を抜いてお風呂を終わらせるし。
トイレも、ウォシュレットの使い方を番号順で書いて紙をトイレに貼っておいたら大丈夫になりました。
相変わらず買い物も電動三輪車で自分で出かけて、同じようなものを買ってきますが、特別高額な買い物をするわけでもなく、割引になってるものを選んだり、私が好きそうなものを選んできたり、ただ、財布を持ち歩かずに、現金(それも万札)をポケットに入れていくのにはちょっと心配ですが、本人、財布を使うのが難しくなった様子。


これらのことは大変うれしいことなのですが、ちょっと寂しいことは記憶がこの6週間の間に退化が激しいことでした。
帰国する前夜、夕食を取っていると母のことを話し始めましたが、名前が違っていました。
そして、恐らく父の伯母のことを話していたと思います。
間違いを訂正しても、すぐ納得しなかったので、記憶がこんがらがってきているように思います。
こうして、いつか私の名前も忘れていくのかなぁ。と考えていると寂しくなってきました。


そして、父の一番の心配事は週に二回通うデイサービス。
以前から好きだった半日のところに、一日コースをプラスして通っているんですが、見学や新しいディサービスが始まったころから、不安感が高まったのか、毎日、質問攻めでした。
どうして、一日コースに行かなくちゃいけないんだとか、バスは何時に来るんだ、そこまで自分で行くのは大変だとか、初詣はいかなくちゃいけないのか?などなど、夜になっても考えていて、寝入ったころに私の部屋に質問しに来たことも何度か。


色々なことが段々考えられなくなっている父を見ていて、次に来るときまで意識をちゃんと持っていられるかと心配になり、抱きしめたいと思いました。


でも、日本ではそんなことは想定外。
父と別れるときもいつものように、元気でね~。と手を振って別れました。


日本式の習慣を少し恨めしく思った瞬間でした。


義妹とはかなり距離が近づいたと感じられる良い滞在でした。弟には腹も立ったけど、今回色んな人に父の話をしたり、ブログを読ませていただいたりして、つくづく思ったのは、認知症に関わることは本当に大変で、でもケアマネさんとか、助けてくれる人も施設もある。
頑張って乗り越えていかなければ。私も思い描いていたことが、やっとそのままの父を見ることで現実につながっていくこともできて。


なるようにしかならない。そうして人は生きていくしかないのですね。