ウオーキング、時々トレッドミル

気が付けば60歳!! 旅と写真が好き。8年前に思いついてダイエットとウオーキングで標準体重に。また体重が戻り始めたのでトレッドミルも使って健康維持頑張ります。

House for sale

我が家の裏にある家が売りにだされていました。


オーストラリアの典型的な郊外の住宅地の私の住んでいるエリア。
約20年前に宅地化されて前のオーナーが家を建てて、イラン系らしい家族は二人の男の子たちと猫。だんだんと、裏庭の草ぼうぼうが大きくなり、おばあちゃんらしき人が草刈に来てくれていましたが、いつの間にか引っ越していきました。


そして、その次に入ってきた家族は絵に描いたような幸せに見えた家族。
子どもたちは5‐7歳ぐらいかな、スイミングプールも庭に作って、建設関係で働いている旦那さんのつながりか、デッキやサンドストーンを使った階段を足したり、家の前に駐車する2台のメルセデス。
芝刈りは手押しタイプじゃなくて、小型の車のように乗りこんで芝刈りするにぎやかな家族の光景が続いていました。

これはイメージです。


スクールホリデイには友達を呼んでパーティ。
(こちらでは家が離れているので、割とそういう光景も窓越しに見えます。)


これが決して、こちらでは特別ではなく、本当によくある幸せな家族の光景でした。


我が家も、子供が小さい時は子供を通じた友人をよんだり、色々頑張ったものです。


スイミングプールも今は作ろうと思うと5万ドルぐらいかかると思いますが、20年前は2万ドルぐらいで(200万円以下)作れるし、水は、総取り換えをすることはありませんので、費用も思うほどかからず、多分学校の子供たちも3分の1ぐらいの家庭がプールは持っていると思います。


けれども、2年ぐらい前から、その幸せそうな家族を裏庭で見かけることがとても少なくなりました。
子どもたちが、High schoolに通い始めたので、外で遊ぶよりも屋内にいることが多くなったのもあると思いますが、犬が手持ちぶさたにいる姿をよく見かけるようになりました。


ちょうど、我が家も危機の真っただ中、私の夫からあの家族もうまくいっていないらしいとは聞いていました。


我が家は財産分割をして、この家は私のものと決められたので、売ることも無く、結局夫も戻ってきて、長男は地方勤務中で、時々戻ってきて、猫たちもこの家でくつろいでいる姿を見ると、これでよかったんだろうと思えています。


しばらく子供たちを見かけなかった、裏のお家に、見かけない家族が歩く姿が。。。。
引っ越したのかなぁ。家族で話していたら、今週はまた、犬や子供たちが戻っています。
そうしたら、夫が、あの家、今売り出し中だよ。と。


あぁ、あの見かけない家族は、インスペクションだったんだ~。
そして、今、子供たちが戻っているのは、失いつつある”HOME”での最後の日々を過ごすためなんだ。


結婚って本当に難しい。
子どもたちができて、色々頑張って幸せに近づいて、でも本当の幸せは最後の最後まで分からない。



私の家族も最終章に近づいているけれど、紆余曲折があって、今の形があり、あと3年、私が仕事に切りを付けて、次男が自活できるようになったら、この家から、小さい家に引っ越したいと薄々考えています。


それぞれの家にはその物語があって、そんなことをご近所の家のセールスに接して思ったのでした。