ウオーキング、時々トレッドミル

気が付けば60歳!! 旅と写真が好き。8年前に思いついてダイエットとウオーキングで標準体重に。また体重が戻り始めたのでトレッドミルも使って健康維持頑張ります。

切ない

毎週土曜日午前中に父に電話をするのが習慣です。
もう何年も続けています。


何年前かから、国際電話の番号を入力して、こちらの電話番号を入力する作業が、父母共にできなくなり、毎週土曜日私から電話をすることにしてあれこれ話します。


母は4年前に無くなり、父は認知症が出てきており、介護認定の1だそうです。
幸い、弟夫婦が実家の前に家を建てて暮らしているので、毎日顔を出してくれたり、ケアマネさんとのやりとりも義妹がやってくれているので本当に助かります。


コロナによるボーダー停止が開けて、今年は二回日本に帰ってきましたが、コロナの間に確実に父は認知が入り込んでいました。


母が亡くなったころ、幻想が出るようなことを言っていたので、もしかしたらその前後で軽い脳血栓の様な事があったのかもしれません。


色々な事を忘れてしまう父ですが、心配に思っていたことは覚えているようで、この何週間かの電話のたびに、うちの息子たちに彼女はいるのかとか、次男が低身長なんですが、次男の身長の話を繰り返すんです。


私だって、出来ることなら楽しく会話したいけど、出来ることなら触れてほしくないことを毎回持ち出されるので、そんなことは話しても仕方ないよ。とつい言ってしまいました。


次男が、半引きこもりだったりして、確かに心配の種ではあったんです。
でも今年から大学にも通い、本人も堂々と楽しいと言ってくれているので、見守りたい我が家なのですが。
父は子供の名前(私と弟)は覚えているんですが、孫の名前はなかなか思い出せません。


電話の会話も、こちらの生活のことも季節が逆だということも忘れてしまっている父とはなかなか話がかみ合いません。


昔は一緒に居酒屋に行ったり、長男が生まれて里帰りするときには成田空港まで来てくれた父なのに。


やっぱり、電話で話すより、出来ることなら、短い時間でもチョコチョコ顔を出せる状態が良いのでしょうが。



先日、同僚と話していて、子供たちが小さかったころ、私はコミュニケーションが取れない子供たちを育てていて、障害児のプレイグループでコミュニケーションが取れる知的障害のある子供さんを羨ましいと感じた過去のことを思い出しました。


すっかり忘れていましたが、私の原点はそこだったんです。


あの頃の心配事に比べたら背が低いとか彼女ができないとか、そんなことは取るに足らない心配事です。ま。簡単に聞き流さなくちゃ。


子供たちの心配なことももちろん今もありますが、心配な事に固執していると人生がつらくなりますね。


父の気持ちも考えると、気にかけてくれてるんだなぁ。と思うのと同時に、こうして脳は変化していくんだと思い切なくなります。